四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の良くなり方は?(経験談パート2)

四十肩・五十肩の良くなり方|パート2
四十肩・五十肩はどう回復していく?|可動域・筋力・リハビリの考え方
恵比寿にあるさくま整体院(接骨院併設)の佐久間です。
パート1では、私自身の腱板断裂と肩の強い可動域制限の経験から、
「何が変わっていて、何が変わっていないのか」を評価する大切さについてお伝えしました。
今回は、四十肩・五十肩で肩の動きを取り戻していく際に、どのような点を確認していくのかを整理します。
まだパート1を読んでいない方へ
私の腱板断裂・肩拘縮の経験と「評価する大切さ」を読む
四十肩・五十肩の回復経過は全員同じではありません。
痛みが強い方、可動域制限が強い方、腱板損傷など別の病態が関係する方など状態はさまざまです。「この順番で必ず良くなる」「この施術をすれば早く良くなる」と一律には言えません。
まず確認したいのは「今、何が問題なのか」
肩が上がらないといっても、その理由は一つではありません。
痛みが強いために動かせない場合もあれば、関節周囲の硬さが強くなっている場合、
筋力が低下している場合などがあります。
痛み
安静時痛・夜間痛・動作時痛がどの程度あるのかを確認します。
関節可動域
屈曲・外転・外旋・内旋など、どの方向がどの程度制限されているかを確認します。
筋力・腱板機能
肩周囲の筋肉が働いているか、明らかな筋力低下がないかを確認します。
肩甲骨・胸郭
腕を上げる動作に関係する肩甲骨、背中、胸郭などの動きも確認します。
肩の可動域は「順番」ではなく、それぞれ確認します
元の記事では「屈曲→外転→外旋の順に良くなる傾向」と書いていましたが、
実際の回復経過には個人差があります。
そのため当院では、特定の順番に当てはめるのではなく、
屈曲・外転・外旋・内旋などをそれぞれ測り、前回からどう変化したかを確認します。
- 前から腕を上げる「屈曲」
- 横から腕を上げる「外転」
- 腕を外側へ回す「外旋」
- 背中へ手を回す動きなどに関係する「内旋」
「何となく良くなった」だけではなく、動く角度や日常生活動作を記録すると、
小さな変化にも気づきやすくなります。
痛みが落ち着いたら筋力も重要になります
肩の動きが少しずつ戻ってきた段階では、可動域だけでなく筋力や動作の質も重要になります。
ただし、痛みを我慢して重い負荷をかければよいわけではありません。
肩の状態や医療機関での診断内容を確認しながら、適切な負荷で運動を進めることが大切です。
- 痛みや炎症の状態を確認する
- 無理のない範囲で肩関節・肩甲骨の動きを確認する
- 可動域の変化を記録する
- 状態に合わせて筋力・運動療法を追加する
- 日常生活で使える肩の動きへつなげる
EMSは「補助的な選択肢」として考えます
元の記事ではEMSについて「とても効果的」と表現していましたが、
EMSだけで四十肩・五十肩が改善するわけではありません。
必要に応じて筋肉への刺激を補助する方法の一つとして検討できますが、
基本となるのは現在の状態を評価し、適切な運動や日常生活での動きにつなげることです。
ラジオ波による施術はどう考える?
当院では、状態に応じてSWIMS(スイムス)によるラジオ波温熱施術を使用しています。
温熱を加えながら肩周囲の筋肉や軟部組織へアプローチし、
その後の手技や運動を行いやすくする目的などで組み合わせることがあります。
ラジオ波だけで四十肩・五十肩を治す、拘縮の回復期間を必ず短縮できる、という考え方ではありません。
その日の痛み、可動域、医療機関での診断内容などを確認し、
手技・運動療法・セルフケアなどと組み合わせて使用します。
当院で使用している施術について
ラジオ波を利用した施術について詳しく見る
「四十肩・五十肩は放置しても良くならない」は正しい?
元の記事では「放置していても良くなりません」と書いていましたが、
これは言い切らない方が正確です。
四十肩・五十肩は自然経過の中で症状が軽くなっていく方もいます。
一方で、痛みや可動域制限が長期間残り、日常生活に支障が続く方もいます。
大切なのは「そのうち良くなるから」とすべてを我慢することではなく、
症状が強い場合や長引く場合には医療機関で状態を確認し、
現在の時期に合った対応を考えることです。
次のような場合は整形外科など医療機関での確認を優先してください。
- 転倒・事故などのあと急に肩が上がらなくなった
- 明らかな筋力低下がある
- 強い夜間痛が続く、または悪化している
- 肩の腫れ・熱感や発熱がある
- 腕や手に強いしびれ・感覚低下がある
私が大切だと感じているのは「変化を一緒に確認すること」
私自身、腱板断裂と肩の拘縮でリハビリを続けていたとき、
「本当に良くなっているのか分からない」という時期がありました。
だからこそ現在は、患者様にも可動域や痛みだけでなく、
着替え、洗髪、洗濯物を干す、背中へ手を回すなど、
実際の生活で何ができるようになったのかを確認することを大切にしています。
小さな変化でも数値や動作として確認できれば、
次に何をすべきか考えやすくなります。
四十肩・五十肩でお悩みの方へ
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肩の回復経過が分からず不安な方へ
「リハビリを続けているけれど変化が分からない」
「肩の可動域や身体の状態を一度整理してほしい」という方もご相談ください。
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この記事を書いた人
佐久間 裕二
さくま整体院(接骨院併設)院長
理学療法士・柔道整復師
私自身も交通事故による肩の腱板損傷・断裂、肩の拘縮、夜間痛、
長期間のリハビリを経験しました。
その経験から、痛みの場所だけを見るのではなく、
可動域・筋力・肩甲骨・胸郭・日常生活動作を確認し、
患者様と一緒に変化を追っていくことを大切にしています。



