仙骨がズレると腰痛になる?理学療法士が教える本当の原因

恵比寿・広尾で仙骨周辺の腰痛にお悩みの方へ
仙骨がズレると腰痛になる?
仙骨周辺が痛む原因と確認ポイントを理学療法士が解説
「腰痛が続くのは仙骨がズレているからでしょうか?」
「骨盤がゆがんでいると言われたけれど、本当にそれが原因なのでしょうか?」
こうした疑問を持っている方は少なくありません。
- 腰の中央より少し下、仙骨周辺が痛い
- 座っていると腰・お尻の奥がつらくなる
- 椅子から立ち上がるときに痛む
- 片側のお尻だけ痛みを感じる
- 「骨盤がゆがんでいる」と言われたことがある
- 仙骨を矯正すれば腰痛が良くなるのか知りたい
最初にお伝えしたいこと
腰痛があるからといって、「仙骨がズレていることが原因」と単純に判断することはできません。
仙骨周辺の痛みには、仙腸関節周辺、腰椎、筋肉や靱帯、
股関節、姿勢、荷重の仕方など複数の要素が関係する場合があります。
そのため当院では、骨盤の見た目や仙骨の位置だけで判断せず、
どの動作で症状が出るのか、腰・股関節・骨盤周辺がどのように動いているのか
を確認することを大切にしています。
仙骨周辺の腰痛について相談したい方へ
「仙骨なのか腰なのか自分では分からない」という段階でも大丈夫です。
現在困っている動作や症状を、分かる範囲でお知らせください。
恵比寿駅 徒歩10分/広尾駅 徒歩12分
まず医療機関への相談を優先したい症状
腰・仙骨周辺の痛みでも、すべてを骨盤や筋肉の問題として考えてよいわけではありません。
次のような症状がある場合は、整体やセルフケアより先に整形外科など医療機関へご相談ください。
- 転倒・交通事故などの後から強い痛みがある
- 安静にしていても強い痛みが続く
- 夜間に強く痛み、眠れない状態が続く
- 脚に急に力が入りにくくなった
- しびれや感覚低下が急に強くなった
- 両脚に強い痛みやしびれがある
- 排尿・排便の異常がある
- 股の周辺に感覚の異常がある
- 発熱や原因の分からない体重減少を伴う
特に筋力低下、排尿・排便の異常、急激に進行する神経症状がある場合は、
早めに医学的な評価を受けることが大切です。
仙骨とは?背骨と骨盤をつなぐ部分です
仙骨は骨盤の中央にある逆三角形の骨で、
上側では腰椎、左右では腸骨とつながっています。
仙骨と腸骨の間にある関節が仙腸関節です。
大きく動く関節ではありませんが、荷重を受けながら上半身と下半身の間で力を伝える部分の一つです。
腰椎との関係
仙骨の上には腰椎があります。
腰を曲げる・反る・ひねる動作では、腰椎だけでなく骨盤や股関節との連動も関係します。
仙腸関節
仙骨と腸骨の間にある関節です。
仙骨周辺やお尻の痛みを考える際に確認する部位の一つです。
股関節との関係
股関節が使いにくい場合、立ち上がりや歩行で腰・骨盤周辺が動きを補うことがあります。
荷重との関係
立位や歩行では、骨盤周辺は身体の重さを受けながら左右の脚へ力を伝えています。
「仙骨がズレる」「骨盤がゆがむ」とはどう考える?
「仙骨がズレています」「骨盤がゆがんでいます」という説明を受け、
不安になった方もいらっしゃると思います。
骨盤は完全に固定された構造ではありません
仙骨と腸骨の間にある仙腸関節には小さな動きがあり、
荷重や身体の動作に応じて骨盤周辺の状態は変化します。
一方で、日常的な腰痛をすべて
「仙骨という骨が大きくズレたから」と説明するのは適切ではありません。
当院では「ズレ」という言葉だけで身体の状態を決めるのではなく、
次のような点を確認します。
- 腰を曲げる・反ると症状が変わるか
- 片脚へ体重をかけたときに痛むか
- 座位から立ち上がるときに痛むか
- 股関節の動きに左右差があるか
- 歩行時に骨盤周辺へ負担が集中していないか
- 神経に関係する症状がないか
少し専門的に知りたい方へ
仙骨と仙腸関節の動きを説明する際には、
「ニューテーション」「カウンターニューテーション」という言葉が使われます。
この動きについては別ページで専門的に解説します。
骨盤は一枚の板のように動くのではなく、仙骨と腸骨の関係を考える必要がある
ということだけでも知っていただければ十分です。
仙骨周辺が痛むときに考えられること
「仙骨が痛い」と感じても、実際に症状へ関係している場所が仙骨そのものとは限りません。
周辺には関節、靱帯、筋肉、腰椎などがあり、複数の可能性を考える必要があります。
仙腸関節周辺
腰の中央よりやや外側や、お尻に近い部分へ痛みを感じる場合があります。
片脚荷重や寝返り、立ち上がりなどで症状が変化することがあります。
腰椎
腰椎周辺の状態によって、仙骨に近い部分へ痛みを感じる場合があります。
腰を曲げる・反るなどの動作による変化を確認します。
筋肉・靱帯
腰やお尻周辺の筋肉・靱帯へ負担がかかり、
仙骨付近に痛みを感じる場合があります。
股関節
股関節が使いにくいことで、立ち上がりや歩行時に腰・骨盤周辺へ負担が集中する場合があります。
神経に関係する症状
お尻から太もも、ふくらはぎへ痛みやしびれが広がる場合は、
腰から脚へ向かう神経に関係する所見も確認します。
外傷など
尻もちや転倒後から強く痛む場合などは、
骨やその他の組織の状態を医療機関で確認することが大切です。
「どこが痛いか」だけでなく「いつ痛いか」を確認します
長く座ると痛い
座っている時間、椅子の高さ、骨盤や腰の姿勢、立ち上がった際の変化を確認します。
立ち上がると痛い
股関節、膝、体幹をどのように使って立ち上がっているかを確認します。
歩くと痛い
歩幅、左右への体重移動、股関節や足首の動き、痛みが出るまでの距離を確認します。
階段で痛い
片脚へ体重がかかった際の骨盤・股関節・腰の動きや、上りと下りでの違いを確認します。
寝返りで痛い
身体をひねる際の腰・骨盤・股関節の動きと、痛む方向を確認します。
片脚立ちで痛い
左右の荷重差や股関節・体幹の働きなど、片脚で身体を支えるときの状態を確認します。
仙骨周辺の痛みを考えるときの比較
| 症状・場面 | 確認したいこと | 対応の考え方 |
|---|---|---|
| 座位・立ち上がりで痛む | 腰、股関節、骨盤周辺の動き | 姿勢と動作を含めて確認 |
| 片脚へ体重をかけると痛む | 仙腸関節周辺、股関節、荷重の左右差 | 片脚立ちや歩行も確認 |
| お尻から脚までしびれる | 神経に関係する所見、感覚、筋力 | 必要に応じ医療機関へ相談 |
| 尻もち・転倒後に強く痛む | 外傷による骨・組織の損傷 | まず医療機関での確認を検討 |
| 腰を動かすと痛みが変わる | 腰椎・骨盤・股関節との関係 | 動作による症状変化を評価 |
※上記は身体を確認する際の一般的な目安であり、症状だけから原因や病名を判断するものではありません。
さくま整体院で大切にしている仙骨・腰痛の評価
当院では、仙骨の位置を見ただけで「ここが原因です」と決めることはありません。
理学療法士・柔道整復師として、
症状の経過、腰・股関節の動き、荷重、歩行などを組み合わせて確認します。
問診
- いつから痛むのか
- きっかけの有無
- 痛む場所と広がり
- 痛む動作
- 過去のけが・治療歴
腰の動き
- 前かがみ
- 身体を反らす
- 身体をひねる
- 動作による症状変化
股関節
- 曲げ伸ばし
- 回旋
- 左右差
- 荷重時の動き
立位・片脚立ち
- 左右の荷重
- 骨盤の動き
- 体幹の安定性
- 症状の再現
歩行
- 歩幅
- 体重移動
- 股関節の使い方
- 腰・骨盤の動き
神経に関係する確認
- しびれの範囲
- 感覚の左右差
- 筋力
- 症状の広がり
評価 → 仮説 → 施術 → 再評価
- まず症状が出る動作を確認します。
- 複数の評価結果から、症状に関係する可能性を整理します。
- 身体の状態に合わせて施術・運動を行います。
- 最初に確認した動作をもう一度行います。
- 身体の反応を確認しながら、その後の方針を調整します。
「骨盤がゆがんでいるのか不安」という方へ
骨盤の見た目だけで判断せず、
腰・股関節・仙骨周辺が実際の動作でどう働いているのかを確認します。
施術・運動療法は評価結果に合わせて行います
「仙骨が痛い方には全員同じ骨盤矯正をする」という考え方ではありません。
身体を確認した結果に応じて、必要な方法を組み合わせます。
手技・関節周辺へのアプローチ
腰・骨盤周辺だけでなく、必要に応じて股関節やお尻、
下肢の状態も確認しながら施術を行います。
物理療法
身体の状態に応じて、ラジオ波などの物理療法を使用する場合があります。
使用すること自体を目的にせず、施術前後の身体の反応を確認します。
運動療法
動作時の負担が関係している場合には、
股関節、体幹、お尻などを使う練習を段階的に行います。
- 股関節を使った立ち上がり
- 左右への体重移動
- 片脚で身体を支える練習
- 体幹と股関節を連動させる練習
- 歩行や階段動作の確認
「骨を元の位置へ戻す」ことだけを目的にはしません
当院では、骨盤を見た目上まっすぐにすることだけをゴールにはしていません。
患者様が困っている動作を確認し、
施術や運動後にその動作がどのように変化したのかを確認することを大切にしています。
仙骨が痛いときのセルフケアで注意したいこと
「仙骨がズレている気がするから、自分で押して戻そう」と強く刺激することはおすすめしません。
セルフケアを中止して相談したい変化
- 運動後に痛みが明らかに強くなる
- お尻から脚へ痛みやしびれが広がる
- 脚に力が入りにくくなる
- 日ごとに症状が強くなる
- 安静時にも強く痛む
長時間同じ姿勢を続けない
デスクワークなどでは、無理のない範囲で定期的に姿勢を変え、
短時間でも立ち上がることを検討してください。
痛みが出る動作を記録する
「座って30分ほどすると痛い」「右脚へ体重をかけると痛い」など、
症状が出る場面を記録しておくと評価の手掛かりになります。
強いストレッチを繰り返さない
ストレッチによって症状が広がる場合は中止してください。
「硬いから伸ばせばよい」とは限りません。
仙骨と腰痛についてよくある質問
仙骨がズレると腰痛になりますか?
腰痛があることだけを理由に、仙骨がズレていることが原因だと判断することはできません。
仙骨周辺の痛みには、仙腸関節周辺、腰椎、筋肉や靱帯、股関節、動作など複数の要素が関係する場合があります。
仙骨や骨盤はまったく動かないのですか?
仙骨と腸骨の間にある仙腸関節には小さな動きがあります。
ただし、そのことと「骨が大きくズレて腰痛を起こしている」という説明は分けて考える必要があります。
仙骨のあたりが痛ければ仙腸関節が原因ですか?
痛む場所だけで仙腸関節が原因だと判断することはできません。
腰椎、筋肉や靱帯、股関節などが関係して似た場所に痛みを感じる場合があります。
骨盤矯正をすれば仙骨は元の位置に戻りますか?
当院では「ズレた骨を元の位置へ戻す」ことだけを目的に施術を行うわけではありません。
腰・股関節・骨盤周辺の動きや症状が出る動作を確認し、身体の反応に合わせて対応します。
レントゲンやMRIで異常がなくても相談できますか?
ご相談いただけます。
医療機関で受けた検査結果を尊重したうえで、姿勢や歩行、腰・股関節の動きなどを確認します。
仙骨周辺を自分で強く押しても大丈夫ですか?
強い刺激で痛みが増す場合があるため、無理に押したり「ズレを戻そう」としたりすることはおすすめしません。
症状が続く場合は専門家へご相談ください。
脚のしびれもある場合は整体でよいですか?
しびれに加えて筋力低下、感覚の明らかな変化、排尿・排便の異常などがある場合は、
整形外科など医療機関への相談を優先してください。
仙骨周辺の腰痛について相談する
「仙骨なのか、腰なのか、股関節なのか分からない」という場合でも、
現在困っていることから一緒に整理していきます。
さくま整体院(接骨院併設)|ご予約・アクセス
- 院名
- さくま整体院(接骨院併設)
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