腰痛改善には腹圧が重要?理学療法士が腹筋との違いを解説|さくま整体院(接骨院併設)(恵比寿)

腰痛改善には腹圧が重要?理学療法士が腹筋との違いを解説
「腰痛には腹筋を鍛えた方がいいですか?」「腹圧が大事と聞いたけれど、何をすればいいですか?」
恵比寿・広尾エリアのさくま整体院でも、このようなご相談を多くいただきます。腰痛改善において腹筋は大切な要素の一つですが、腹筋だけを鍛えれば腰痛が楽になるとは限りません。
理学療法士・柔道整復師として多くの患者様を評価してきた経験からお伝えすると、大切なのは「腹筋の強さ」だけではなく、呼吸・姿勢・股関節・胸郭・骨盤の動きと連動して、腹圧を適切に使えることです。
この記事でわかること
- 腹圧とは何か
- 腹筋と腹圧の違い
- 腰痛と腹圧の関係
- 腹筋運動をしても腰痛が変わらない理由
- 理学療法士が考える腰痛改善に必要な体幹機能
- 自宅でできる腹圧を意識したセルフケア
腰痛を繰り返している方、腹筋運動をしても変化を感じにくい方は、身体全体の評価が大切です。
目次
腰痛改善に腹圧が重要といわれる理由
腰痛対策として「腹筋を鍛えましょう」と言われることがあります。これは間違いではありませんが、少し言葉が足りない場合があります。
腰を安定させるためには、腹筋だけでなく、横隔膜・腹横筋・骨盤底筋群・多裂筋などが呼吸と連動して働く必要があります。これらがうまく働くことで、お腹の内側に圧が生まれ、腰椎や骨盤を支える力につながります。
腰痛は、筋肉だけでなく、関節の動き、姿勢、生活習慣、心理的ストレス、運動不足など複数の要因が関係すると考えられています。そのため「腹圧だけ」「腹筋だけ」と一つに決めつけず、身体全体を丁寧に見ることが大切です。
腹圧とは?腹筋との違い
腹圧とは、お腹の中に適切な圧力がかかり、体幹を内側から支えている状態のことです。イメージとしては、天然のコルセットのような働きです。
一方で、腹筋という言葉は、一般的にはお腹の表面にある腹直筋をイメージされることが多いです。シットアップやクランチで鍛える筋肉が代表的です。
しかし、腰痛改善で大切なのは、表面の腹筋を強くすることだけではありません。呼吸をしながらお腹の内側を安定させ、動作の中で腰に負担が集中しないように使えることが重要です。
ポイント
腹筋は「筋肉」、腹圧は「体幹を安定させる働き」と考えるとわかりやすいです。腹筋が強くても、呼吸が浅かったり、股関節や胸郭が硬かったりすると、腹圧をうまく使えないことがあります。
腹筋だけでは腰痛が改善しないことがある理由
腹筋運動を頑張っているのに腰痛が変わらない方は少なくありません。その理由の一つは、腰痛の原因が腹筋不足だけではないからです。
たとえば、股関節が硬いと、前かがみや立ち上がりの動作で腰が過剰に動きやすくなります。胸郭が硬いと、呼吸が浅くなり、腹圧を作りにくくなることがあります。骨盤の動きが偏ると、腰の一部に負担が集中することもあります。
理学療法士として腰痛を見るときは、腰だけでなく、股関節、足関節、胸郭、骨盤、歩行、姿勢、体幹の働きまで確認します。痛い場所だけを見るのではなく、なぜそこに負担がかかっているのかを考えることが大切です。
実際に多い患者様のケース
実際に多い患者様では、「腹筋を鍛えた方がいい」と言われてプランクや腹筋運動を続けていたものの、長時間座ると腰が重くなる、朝起きたときに腰が固まる、前かがみで痛みが出るというケースがあります。
このような方を評価すると、腹筋の力そのものよりも、呼吸の浅さ、肋骨の動きにくさ、股関節の硬さ、骨盤のコントロールの苦手さが関係していることがあります。
また、腹筋運動を頑張りすぎることで、かえって腰を反らせたり、首や肩に力が入りすぎたりしている方もいます。その場合は、強い運動を増やす前に、呼吸や姿勢、身体の使い方を整えることが必要になります。
さくま整体院での評価方法
さくま整体院では、腰痛の方に対して、まず痛みの出方、生活で困っている動作、過去の治療歴、運動歴、仕事中の姿勢などを丁寧に確認します。
そのうえで、腰だけでなく、股関節、胸郭、骨盤、足関節、歩行、呼吸、体幹の使い方を評価します。たとえば、前かがみで痛い方でも、原因が腰そのものではなく、股関節の動きにくさや胸郭の硬さにある可能性があります。
評価では「どこが悪い」と決めつけるのではなく、仮説を立てながら身体全体を確認します。そして、施術や運動療法によってどの動きが変わるのかを患者様と一緒に確認していきます。
施術と運動療法
施術では、腰まわりだけでなく、股関節、骨盤、胸郭、背骨の動きなどを確認しながら、必要な部位へアプローチします。
腹圧が入りにくい方の場合、いきなり強い腹筋運動を行うよりも、まず呼吸を整え、肋骨や骨盤の位置を感じやすくすることから始めることがあります。
運動療法では、寝た状態での呼吸練習から始め、徐々に座位、立位、歩行、日常動作へつなげていきます。大切なのは、院の中だけで良い動きができることではなく、仕事や家事、スポーツなど日常生活で使える身体に近づけることです。
注意が必要な腰痛
強いしびれ、足に力が入りにくい、排尿・排便の異常、発熱、安静にしていても強い痛みが続く、転倒や事故後の痛みなどがある場合は、医療機関での確認が必要です。整体院や接骨院だけで判断せず、病院での検査が大切なケースもあります。
自宅でできる腹圧を意識したセルフケア
仰向け呼吸エクササイズ
まずは仰向けで膝を立てます。腰を無理に床へ押しつけず、楽に呼吸できる姿勢を作ります。
鼻からゆっくり息を吸い、肋骨が横に広がる感覚を確認します。次に、口からゆっくり息を吐き、お腹が軽く引き締まる感覚を感じます。
5回から10回程度を目安に行いましょう。痛みが強くなる場合や、腰に力が入りすぎる場合は無理に続けないでください。
腹圧を高めるために大切な考え方
- 強く力むより、呼吸と一緒に使う
- お腹だけでなく、肋骨や骨盤の位置も意識する
- 痛みを我慢して腹筋運動をしない
- 日常動作の中で腰に負担が集中していないか確認する
腰痛を繰り返さないために
腰痛を繰り返さないためには、痛い場所だけを施術するのではなく、身体の使い方を見直すことが大切です。
腹圧は腰を守る大切な働きですが、腹圧だけで全ての腰痛が解決するわけではありません。股関節、胸郭、骨盤、姿勢、歩行、生活習慣まで含めて考えることで、再発予防につながりやすくなります。
さくま整体院では、理学療法士・柔道整復師として、患者様の身体を丁寧に評価し、施術と運動療法を組み合わせながら、再発しにくい身体づくりを大切にしています。
腰痛と腹圧、腹筋トレーニングについて不安がある方は、お気軽にご相談ください。
よくある質問
腰痛には腹筋を鍛えた方がいいですか?
必要な場合もありますが、腹筋だけを鍛えればよいとは限りません。呼吸、姿勢、股関節、胸郭、骨盤の動きも含めて評価することが大切です。
腹圧とインナーマッスルは同じですか?
同じではありません。インナーマッスルは筋肉の名称に近く、腹圧はそれらが呼吸と連動して体幹を安定させる働きと考えるとわかりやすいです。
プランクは腰痛に効果がありますか?
合う方もいますが、腰を反らせてしまう方や痛みが強い方には負担になることがあります。まずは正しい姿勢と呼吸を確認することが大切です。
病院と整体院・接骨院はどう使い分ければいいですか?
強いしびれ、筋力低下、発熱、外傷後の痛みなどがある場合は病院での検査が大切です。整体院・接骨院では、姿勢や動作、筋肉や関節の働きを評価し、施術や運動療法で日常生活の改善を目指します。
ご予約・アクセス
さくま整体院(接骨院併設)
〒150-0013
東京都渋谷区恵比寿3-2-9 光陽ビル101
電話:03-6277-4052
アクセス:恵比寿駅 徒歩10分/広尾駅 徒歩12分
営業時間:平日 10:00〜13:00・15:00〜20:00/土曜日 10:00〜13:00
休診日:日曜日・祝日
監修者情報
佐久間裕二
理学療法士・柔道整復師。恵比寿・広尾エリアで地域密着の施術を行う。交通事故による膝の大怪我と手術を経験し、治療家であると同時に身体の悩みと向き合う患者の一人でもある。
身体全体を評価し、運動療法を取り入れながら再発しにくい身体づくりを大切にしている。現在も勉強会・トレーニングを継続し、学び続けている。



