腰痛や椎間板ヘルニアにEMSは効果ある?理学療法士が解説する電気治療の正しい使い方





腰痛・椎間板ヘルニアにEMSは効果ある?理学療法士が徹底解説|さくま整体院(接骨院併設)


腰痛や椎間板ヘルニアにEMSは効果ある?
理学療法士が徹底解説

「腰痛がつらい…」「ヘルニアが良くならない…」。そんなとき提案されることの多いEMS(電気刺激療法)。本記事では、理学療法士柔道整復師の院長が、効果が出やすいケース/避けるべきタイミング/安全な使い方をわかりやすく解説します。

更新日:2025-08-17 地域:恵比寿・広尾

EMSとは?腰痛・ヘルニアに使われる理由

EMSは、筋肉へ電気刺激を与えて意図的に収縮させる医療・リハビリ機器です。整形外科・整骨院・接骨院では次の目的で活用されます。

  • 筋緊張の緩和:低周波の刺激でこわばりをほぐし、血流を促進。
  • インナーマッスル活性化:腹横筋・多裂筋など体幹の深層筋を目覚めさせ、腰部の安定性を高める。
  • 痛みの軽減:血行促進・ゲートコントロール理論による鎮痛補助が期待。
  • 筋力低下の予防:動かしにくい時期のリハビリ補助として有用。
ポイント:腰痛の再発を防ぐカギは「腰椎の安定化」。インナーが働くと、日常動作(立つ・座る・持ち上げる)が楽になり、痛みの再燃を抑えやすくなります。

EMSが効果的なケース

① 慢性腰痛(デスクワーク・運動不足)

座りっぱなしで低下したコアの機能を、腹横筋・多裂筋への刺激で底上げ。正しい呼吸と合わせると相乗効果が高まります。

② 術後やリハ初期

ヘルニア術後など「自力で十分に動かせない」時期に、関節へ過負荷をかけずに筋活動を促せます。

③ 筋緊張・こわばり型の腰痛

低周波によるリラクゼーションで血流を改善。痛みによる防御性収縮の悪循環を断ち切る助けに。

④ 産後・姿勢不良・軽い不安定感

骨盤周囲の安定性を高める下地作りとして有効。※産後直後は専門家の許可が必要です。

EMSの注意点|椎間板ヘルニア急性期はNG

炎症が強い急性期(激しい痛み・しびれ・咳やくしゃみで増悪)は、電気刺激で症状が悪化するリスクがあります。
この段階では鎮痛・安静・ポジショニングを優先し、EMSは落ち着いてから再開します。

禁忌・使用を避けるべき状況

  • 心臓ペースメーカー等の埋め込み機器がある
  • 妊娠中(腹部・腰部への使用)
  • 感覚障害が強い部位、開放創・皮膚炎がある部位
  • がんのある部位、強い循環器症状、発熱時 など

※一般的な禁忌の一例です。最終判断は対面評価で行います。

「EMSだけ」では根本改善が難しい理由

腰痛は姿勢・骨盤バランス・関節運動の癖・筋膜の滑走不全・生活動作など複合要因。EMSはあくまで筋活動を引き出す補助であり、手技×運動療法×動作修正を組み合わせて再発しにくい身体に整えていきます。

当院の施術|EMSを効果的に使うアプローチ

  1. 評価:痛みの性質、神経症状、姿勢・可動域・筋力を詳細チェック
  2. 鎮痛:必要に応じてハイボルテージ等で疼痛抑制
  3. 筋膜リリース:癒着や滑走不全を改善し、動きの下地作り
  4. 骨盤・脊柱アライメント調整:土台を整える
  5. EMS導入:神経症状が落ち着いた段階で筋再教育(Re-education)としてインナーに刺激
  6. 運動療法:自動化=自分の力で入る状態へ。日常動作の癖を修正
  7. ホームケア指導:呼吸・体幹ドリル・生活の工夫で定着
個別最適化:電極の位置・刺激強度・周波数・時間はすべて理学療法士が個別調整し、効果と安全性を両立します。

EMS×運動療法:インナーマッスル強化ドリル

EMSで「入りやすくなったインナー」を、自力で再現できるよう下記の簡単ドリルを併用します。

① ドローイン(呼吸連動)

  • 鼻から吸い、口から細く長く吐く。吐きながらお腹を薄くする感覚。
  • 腰は反りすぎない。10回×2セット/日。

② デッドバグ(仰向け)

  • 骨盤を安定させ、対角の手足をゆっくり伸ばす。
  • 反り腰にならない。左右10回×2セット。

③ バードドッグ(四つ這い)

  • 背中をフラットに保ち、対角の手足を伸ばす。
  • 骨盤が傾かない範囲で。左右10回×2セット。

※痛みが出る場合は中止し、専門家に相談を。

目安プランと通院頻度

  • 急性〜亜急性(痛みが強い):鎮痛・姿勢管理を優先。EMSは様子を見つつ短時間から。
  • 回復期:週1〜2回の施術でEMS+運動療法をセット。4〜8週で安定化を目指す。
  • 再発予防:2〜4週に1回のメンテ+自宅ドリルで定着。
自宅用EMSの注意:強度を上げすぎると代償動作(反り・いわゆる腹圧の抜け)が出て逆効果。最初は専門家の設定で体感してから導入を。

まとめ|腰痛・ヘルニアにEMSは有効?

  • EMSはインナー活性化・筋緊張緩和・鎮痛補助に有効。
  • 急性期・強い神経症状は原則避ける。落ち着いてから再開。
  • 手技×運動療法×動作修正とセットにしてこそ、再発を抑えやすい。
  • 設定(部位・強度・周波数)は個別最適化が重要。

よくある質問

EMSは毎日やってもいいですか?

部位や目的により異なります。体幹目的なら週2〜3回、筋肉痛が残る場合は休息を挟みます。自宅機器は強度を控えめに。

しびれがある時に使っていい?

しびれ・脱力など神経症状が強い時は中止し、評価を受けてください。悪化を避けるため段階的に再開します。

腹筋ローラーとどっちが効きますか?

目的が違います。EMSはインナーの起動、腹筋ローラーは主にアウターの負荷トレ。段階に応じて使い分けます。

妊娠中でも使えますか?

腹部・腰部への使用は禁忌です。産後の再開は医師や専門家の許可を得てください。

さくま整体院(接骨院併設)|ご予約・アクセス

院長:佐久間 裕二(理学療法士・柔道整復師)
住所:東京都渋谷区恵比寿3-2-9 光陽ビル101(恵比寿駅 徒歩約10分・広尾からも近接)
電話:03-6277-4052
受付時間:平日 10:00–13:00/15:00–20:00
休診:土曜午後・日曜

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療行為の個別指示ではありません。症状により適応は異なります。






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