手術(抜釘)でプレートを抜いたのですが、可動域や痛みが良くならないのですが
【体験談】骨折後の抜釘はした方が良い?痛み・可動域制限にできることを理学療法士が解説
こんにちは、恵比寿のさくま整体院(接骨院併設) 院長の佐久間です。私は理学療法士・柔道整復師としての臨床経験に加え、自身も脛骨骨折後にプレート固定→抜釘→合併症(骨壊死)を経験しました。本記事では、迷いやすい「抜釘する・しない」判断の考え方と、術前術後の具体的なリハビリ戦略をわかりやすくまとめます。
目次
ご質問① 抜釘はした方が良い?判断のフレーム
結論から言えばケースバイケースです。私自身は複数の整形外科医(セカンド・サード含む5名以上)に相談し、総合判断で抜釘を選びました。検討材料として以下の観点をおすすめします。
① 医学的条件
- 骨癒合の状態(画像で確実な癒合があるか)
- 部位とインプラント(脛骨・大腿骨・前腕など/プレート or 髄内釘)
- 神経・腱への刺激、寒冷時痛、膨隆などの症状
② 生活・競技上の要件
- 金属の違和感で日常や競技に支障がある
- 将来の再骨折・打撲時のリスク認識
- 職業(空港保安・寒冷地・コンタクトスポーツ等)
③ リスク・ベネフィット
- 再骨折・感染・神経血管損傷・骨欠損などの術後リスク
- 異物感軽減・皮膚トラブル改善などのメリット
- 全身麻酔の適応と既往歴
ご質問② 抜釘後も痛み・可動域制限が残るのはなぜ?できることは?
抜釘は金属という刺激源の除去であり、可動域や痛みの自動改善を約束するものではありません。長期間の固定や運動不足により、関節包・筋膜・筋の滑走が低下していることが多く、「動きの再学習」が不可欠です。
- 関節包の硬さ:最終域のつっぱり・痛み
- 筋膜の癒着:皮膚下の滑走不良で動作がぎこちない
- 筋力・協調性の低下:正しい運動連鎖が保てない
- 痛み行動(恐怖回避):守りすぎて動かせない悪循環
可動域を取り戻すコア戦略(術前〜術後)
術前(抜釘前)
- 炎症がなければ可動域と筋の活性化を先行
- 呼吸・姿勢の調整(肋骨/骨盤アライメント)
- 周囲関節のモビリティ(例:足関節・膝/肘・肩甲帯)
術直後〜2週
- 創部保護・腫脹管理(挙上/アイシング/弾性包帯)
- 痛み0〜3/10を目安にやさしい可動域練習
- 血栓予防の足ポンプ・等尺性収縮
2〜6週
- 筋膜リリース・滑走促通(皮膚つまみ・軽圧モビ)
- 関節最終域の徐々の拡大(痛み悪化が翌日残らない範囲)
- 神経筋再教育:正しい動きのパターン化
6週以降
- 筋力(中殿筋/ハム/腓腹 or 回旋筋腱板など部位別)
- バランス・荷重・フォーム指導(競技動作へ)
- セルフケアの自立(週5〜7回、1回10〜15分)
※上記は一般例です。術式・部位・個人差により調整します。主治医の指示を最優先してください。
ラジオ波(高周波)×筋膜リリースの活用
当院では、ラジオ波による深部加温と徒手の筋膜リリースを組み合わせ、滑走性の回復→可動域改善→運動療法で定着という順序で進めます。
- 深部加温:ジュール熱で組織温が上がる→血流UP→痛みの受け入れが良くなる
- 滑走改善:瘢痕周囲や筋膜ラインの引っかかりを減らす
- 再学習:可動域が出た“今”正しい動きで固定化
時期別リハビリ計画(チェックリスト付)
目標
痛みの最小化/腫脹管理/創部保護/可動域の早期回復
NG
創部を強くこする・過度な牽引・腫れが翌日残る負荷
ホームプログラム(例)
- アイシング:10〜15分(1日2〜3回、皮膚を保護)
- 呼吸×可動:痛み0〜3/10で回数は少なめから
- 皮膚モビライゼーション:創周囲をソフトに(縦横斜め)
- 関節モビ:最終域は翌日痛の増悪がない範囲で
- 筋力:等尺→等張→機能的(段階的)
よくある質問(FAQ)
Q1. 抜釘のタイミングはいつが良い?
A. 一般に骨癒合が十分確認されてから。部位・年齢・活動度により時期は異なります。主治医と相談してください。
Q2. 抜釘後、痛みはどれくらいで落ち着く?
A. 数日〜数週間で日常痛は軽減することが多いですが、可動域の硬さは別問題。計画的リハビリが鍵です。
Q3. スポーツ復帰の目安は?
A. 競技や部位により大きく異なります。痛み・腫れがコントロールされ、可動域・筋力・動作が所定の基準を満たすことが必要です。
Q4. 金属探知機は反応しますか?
A. 反応することもあります。抜釘すれば原則反応はなくなりますが、医療用インプラント証明の携行をおすすめします。
Q5. ラジオ波は誰でも受けられる?
A. ペースメーカー等の医療機器装着部位、妊娠中の腹部周辺、悪性腫瘍部位、急性炎症や感染創、感覚鈍麻部位などは禁忌・慎重適用です。事前にご相談ください。
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※本記事は一般的なヘルスガイドであり、診断・治療の代替ではありません。術後の異常は必ず主治医へご相談ください。