膝の痛みや変形性膝関節症にEMS(電気治療)は有効か?|恵比寿の接骨院併設整体|さくま整体院(接骨院併設
膝の痛みや変形性膝関節症にEMS(電気治療)は有効か?
理学療法士が徹底解説
「階段がつらい」「歩き出しで膝が痛い」。そんな方に提案されることが多いEMS(電気筋肉刺激)。本記事では理学療法士柔道整復師の院長が、効果が出やすい人/避けるべきタイミング/当院の活用法をわかりやすく解説します。
更新日:2025-08-17 地域:恵比寿・広尾
膝の痛みや変形性膝関節症に悩んでいませんか?
年齢とともに「階段の上り下りがつらい」「歩き出しで痛む」という声が増えます。多くは変形性膝関節症(KOA)に関連し、放置で進行・生活の質低下につながります。
変形性膝関節症とは?
加齢や負担の蓄積で関節軟骨がすり減る病態。初期は軽い痛みでも、進行すると変形・腫れ・強い疼痛が出ます。
主なリスク要因
- 加齢による軟骨劣化
- 大腿四頭筋などの筋力低下
- 肥満による機械的負荷
- O脚などのアライメント異常
- 過去の外傷・スポーツ歴
EMS(電気刺激治療)とは?
Electrical Muscle Stimulationの略で、電気刺激により筋収縮を起こします。膝周囲筋の強化・活性化や安定性の向上を目的に使用します。
特に大腿四頭筋(内側広筋)や内転筋群へアプローチしやすく、痛みが強く運動が難しい時期の“第一歩”として有効です。
EMSが膝の痛みに有効な理由
① 関節に負担をかけずに筋を動かせる
受動的に筋収縮を誘発できるため、関節の痛みを悪化させずに筋活動を引き出せます。
② 筋機能の“呼び戻し”(再教育)
使えていない内側広筋などを狙って活性化し、膝の支持性を高めます。
③ 血流促進で痛みの緩和を後押し
循環改善によりこわばりの緩和や鎮痛補助が期待できます。
④ 高齢者・運動が苦手でも取り組みやすい
ベッド上でも実施可能。安全性と継続性に配慮できます。
当院でのEMS活用の特徴(施術+EMS+運動指導)
- ① トリガーポイントリリース・筋膜調整:緊張や滑走不全を整え、膝の動きを出す下地づくり。
- ② EMSによる筋力再教育:内側広筋・内転筋など使いたい筋を狙って起動。電極位置・強度・周波数・時間を個別最適化。
- ③ セルフエクササイズ:フォーム指導で自分で入る状態へ。生活でのNG動作を修正し再発を予防。
EMSはどんな方におすすめ?
- 膝の痛みで長く運動を避けていた
- 手術は避けたいが改善を目指したい
- 整形外科や他院で変化が乏しかった
- 筋力低下を自覚している/片脚立ちが不安
- 本気で再発を防ぎたいと考えている
注意点・禁忌とよくある誤解
禁忌の一例:心臓ペースメーカー等の埋め込み機器/妊娠中の腹部〜腰部への使用/強い皮膚炎・開放創/重い循環器症状 など。最終判断は対面評価で行います。
“EMSだけやっていれば良い”は誤解
膝痛は関節アライメント・股関節/足部の連動・体重管理・動作癖など多因子。包括的に整えることが不可欠です。
自宅用EMSの強度設定に注意
強すぎると代償(股関節や腰の過活動)が出て逆効果。最初は専門家の設定で体感し、安全域を把握しましょう。
目安プログラムと通院頻度
- 初期(痛みが強い):鎮痛・荷重調整・フォーム修正を優先。EMSは短時間から。
- 回復期(機能回復):週1〜2回でEMS+運動(内側広筋・股関節外転筋・足部アーチ)。4〜8週で安定化を目標。
- 維持期(再発予防):2〜4週に1回のメンテ+自宅ドリル(椅子立ち上がり・ステップアップ等)。
- クオーター・スクワット(膝は内側に入れない/10回×2)
- ステップアップ(低段差から/左右10回×2)
- 内転筋スクイーズ(タオル挟み/10秒×10)
※痛みが出る場合は中止しご相談ください。
まとめ|膝の痛みでお悩みならEMS+整体で根本改善を
- EMSは膝まわりの筋機能の起動と支持性向上に有効。
- 手技×運動×動作修正を組み合わせてこそ効果が持続。
- 強度設定や適応は個別最適化が重要。独自判断での強出力は避けましょう。
よくある質問
EMSは毎日やっても大丈夫?
部位と目的によります。膝周囲なら週2〜3回を目安にし、筋肉痛が残る場合は休息を挟みます。
変形が強くても効果は期待できますか?
重度でも痛みの軽減や機能改善が見込めるケースはありますが、荷重調整・体重管理・日常動作の修正と併用が不可欠です。
自宅用EMSだけで改善できますか?
単独では限界があります。評価に基づく電極位置・強度設定と、運動療法の併用で効果を最大化します。
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さくま整体院(接骨院併設)
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿3-2-9 光陽ビル101(恵比寿駅 徒歩約10分・広尾からも近接)
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受付時間:平日 10:00~13:00/15:00~20:00 休診:土曜午後・日曜
※本記事は一般的情報の提供を目的としており、医療行為の個別指示ではありません。適応は対面評価で判断します。