【顎がギシギシ鳴る原因】痛みがなくても要注意!理学療法士が教える本当の理由と改善方法

【顎がギシギシ鳴る原因】痛みがなくても要注意!理学療法士が教える本当の理由と改善方法
「顎がギシギシする…」「噛むとゴリッと音がする」
そんな顎の“異音”に悩んでいませんか?
痛みがないからと放置する方も多いですが、顎のギシギシ音は顎関節症の初期サインである可能性があります。
この記事では、恵比寿で整体院(接骨院併設)を運営し、理学療法士・柔道整復師としてとして20年以上、姿勢・筋膜・顎・首の運動療法を専門に行ってきた、経験をもとに顎がギシギシ鳴る原因と改善方法を分かりやすく解説します。
■ 顎がギシギシ鳴るのは「顎関節症の初期段階」
顎関節からギシギシ・ゴリゴリと音が出る理由は、関節内や周囲の筋膜に次のような変化が起きているためです。
- 関節円盤(クッション)がわずかにズレている
- 咀嚼筋(咬筋・側頭筋)が硬くなり動きが乱れている
- 首・胸郭の姿勢が悪く顎の軌道がズレている
- 噛み合わせのわずかな変化で関節に負担が偏っている
- 食いしばり・歯ぎしりによる筋膜の緊張
痛みが出ていない段階で対応するほど改善が早くなります。
■ 顎がギシギシ鳴る6つの原因
① 咬筋・側頭筋の筋膜の硬さ(食いしばり・歯ぎしり)
顎の異音の最も多い原因は、咀嚼筋の筋膜の硬さです。
筋膜が硬くなると、顎関節のクッションである円盤がズレ、摩擦音が生じます。
特に以下が多い要因です。
- 寝ているときの歯ぎしり
- 無意識の食いしばり
- ストレス
- 片側だけで噛む癖
② 猫背・ストレートネックの姿勢不良
姿勢が悪くなると下顎が後方へ押され、顎関節の動きが乱れます。
理学療法士の臨床でも、顎の異音と姿勢の悪さは非常に関係が深いです。
特に
- スマホ姿勢
- 長時間のデスクワーク
- 胸郭の硬さ
これらが顎の動きを制限し、音が出やすくなります。
③ 片側だけで噛む癖(偏咀嚼)
片側だけで噛む習慣が続くと、顎関節の動きが偏り、関節円盤が引っかかりやすくなります。
この場合、筋膜・姿勢+噛み合わせのチェックが必要になる場合がありますが、全てが歯科の問題というわけではありません。
④ ストレス・自律神経の乱れ
ストレスが強くなると、無意識の食いしばりや歯ぎしりが増え、咀嚼筋が硬くなります。
その結果、顎関節の動きが滑らかに動かず、ギシギシ音が出やすくなります。
⑤ 関節円盤のズレ(顎関節症の初期)
顎関節の中には「関節円盤」というクッションがあります。
この円盤が前後にズレると、摩擦が発生して音が鳴ります。
軽症 → ギシギシ
中等度 → カクッ
重度 → 口が開きにくい
ギシギシ段階は改善のチャンスです。
⑥ 噛み合わせのわずかな変化
噛み合わせの高さや歯の形のわずかな変化で、顎関節に負担がかかることがあります。
例:
・銀歯の高さが合わない
・詰め物の形状の違和感
・歯列矯正後の噛み合わせの変化
ただし、すべての顎の異音が噛み合わせに原因があるわけではなく、多くは筋膜と姿勢の問題です。
噛み合わせに違和感があるときは、歯科で確認すると安心です。
■ 放置するとどうなる?
- ギシギシ…摩擦音が出る
- カクッ…関節円盤のズレ
- ガクガク…音が大きくなる
- 痛みが出る
- 開口障害(口が開かない)
音が出ている時期こそ、改善が最も早いタイミング。
■ 当院(さくま整体院)のアプローチ|理学療法 × 筋膜 × 姿勢
理学療法士だからこそ、顎だけでなく全身のバランスをみて施術します。
- 咬筋・側頭筋の筋膜リリース(ラジオ波 × 手技)
- 首・胸郭の可動域改善
- 姿勢改善(猫背・ストレートネック矯正)
多くの方が、1〜3回で音の軽減を実感しています。
噛み合わせが気になる場合は歯科と連携しつつ、当院では筋膜・姿勢・顎の動きの改善を担当します。
■ 自宅でできるセルフケア
① 咬筋ほぐし(30秒)
頬の奥の筋肉を優しくほぐすだけで顎の負担が軽減します。
② 舌の正しい位置(スポット)
舌を上顎につけることで食いしばり防止になります。
③ 姿勢リセット(胸を開くストレッチ)
胸郭が開くと顎の位置が整いやすくなります。
■ まとめ
顎がギシギシ鳴る原因の多くは、
筋膜の硬さ・姿勢・食いしばりです。
噛み合わせが影響するケースもありますが、
多くの方は理学療法で改善が可能です。
顎の異音は、早期対応が最も改善が早いタイミング。
気になる方は、お気軽にご相談ください。
■ ご予約はこちら(LINEが便利です)
顎の異音・食いしばり・姿勢のお悩みは理学療法士が丁寧に対応します。



