何もしてないのに太もも裏が痛いのはなぜ？
腰からくる可能性と正しい対処法を専門家が解説
何もしてないのに太もも裏が痛いのはなぜ？
腰からくる可能性と正しい対処法を専門家が解説
「特に何もしていないのに、太ももの裏が痛い…」
「歩くだけ・座るだけで太もも裏がジーンと痛む」
「整形外科で“骨と骨の間が狭い”“ヘルニアの疑い”と言われたけど本当？」
このような症状は、実は腰・骨盤・神経が原因で起こるケースが非常に多いです。
本記事では、太もも裏の痛みの原因から、整形外科で言われることの真意、当院での改善アプローチまで、専門家が分かりやすく解説します。
■ 太もも裏が痛い＝足の問題とは限らない
太もも裏（ハムストリング）の痛みは、一見「筋肉痛」のように思えますが、実は
腰の神経・椎間板・骨盤の歪み
が関係することがとても多いです。
太ももを揉んでも治らない、ストレッチをしても逆に痛くなる…という方は、まさに「腰からの関連痛」の可能性が高いといえます。
■ 整形外科で「骨と骨の間が狭い」と言われた理由
整形外科でレントゲンを撮ると、よくこう言われます。
- 「腰の骨と骨の間が狭くなっていますね」
- 「椎間板が薄くなっています」
- 「ヘルニアの疑いがあります」
しかし、ここが重要です。
レントゲンではヘルニアは診断できません。
レントゲンで分かるのは「骨」の情報だけ。椎間板・神経・筋肉は映りません。
▼ レントゲンで分かること
- 骨の形・変形
- 椎間の隙間の目安
▼ レントゲンでは分からないこと
- 椎間板ヘルニアの有無
- 神経圧迫の状態
- 筋肉・靭帯・軟部組織の損傷
ヘルニアの確定診断には、MRIが必須です。
■ 何もしていないのに太もも裏が痛くなる理由
実は「何もしていない」は本当ではありません。
以下のような日常の姿勢・動作の積み重ねで腰や神経に負担が蓄積します。
- 長時間の座り姿勢
- スマホやPCでの前かがみ
- 運動不足・筋力低下
- 反り腰・骨盤の前傾
- 片側に体重を乗せるクセ
これらが続くと、腰椎・お尻・太もも裏の筋膜や神経に負担がかかり、痛みとして現れます。
■ 太もも裏の痛みの本当の原因5つ
- 腰椎のトラブル（椎間板の膨らみ・ヘルニア傾向）
- お尻の筋肉の硬さ（梨状筋症候群）
- 太もも裏の筋膜の癒着
- 骨盤の歪み・股関節のねじれ
- 神経の滑走不良（動きが悪くなる）
特に「腰からの神経症状」が原因のケースが多く、症状としては
- 前かがみで痛い
- 座っていると痛くなる
- 太もも裏がつっぱる
- しびれが出る
というパターンが典型的です。
■ MRIは撮ったほうがいい？
以下の症状がある場合、MRIを推奨します。
- 足にしびれがある
- 力が入らない
- 排尿・排便の異常
- 痛みが急激に悪化した
- ヘルニアと診断されて不安が強い
MRIを撮ることで、神経圧迫の場所や程度が分かり、治療方針が明確になります。
ただ、ヘルニアであってもほとんどが手術せず改善しますのでご安心ください。
■ 当院での改善アプローチ
① ハイボルテージ電気治療（深部の炎症・神経調整）
痛みの原因に直接アプローチできるため、神経の興奮や深部の筋膜調整に効果的です。
② ラジオ波（RF）による筋膜リリース
筋膜の癒着を深部から緩め、太もも裏〜腰の動きを改善します。
③ 骨盤・股関節の調整
根本原因である「腰〜骨盤〜神経の滑走」を改善して再発を防ぎます。
④ 正しい身体の使い方指導
座り方・立ち方・ストレッチ・簡単なトレーニングを指導し、症状が戻らない身体へ。
■ まとめ：太もも裏の痛みは“腰からのサイン”です
太もも裏の痛みは、軽い筋肉痛と思われがちですが、実際は腰・骨盤・神経から起こるサインであることが多い症状です。
放置すると
- 慢性化
- 坐骨神経痛へ進行
- 歩行がつらい
- 腰痛が悪化
というリスクもあります。
気になる方は、早めにご相談ください。
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