筋膜リリースとは?筋膜調整の正しいやり方と効果を理学療法士が徹底解説|整体での施術の注意点も紹介
筋膜リリースとは?筋膜調整の正しいやり方と効果を理学療法士が徹底解説|整体での施術の注意点も紹介
こんにちは、恵比寿のさくま整体院(接骨院併設)の佐久間です。
最近よく耳にする「筋膜リリース」「筋膜調整」。SNSやテレビでも紹介され、セルフ筋膜リリースをしている方も増えています。
ですが、正しい知識が伴わず、間違った方法で逆効果になっているケースも少なくありません。
私は理学療法士として交通事故の入院・リハビリを経験し、筋膜の重要性を身をもって学びました。今回は「筋膜調整とは?」「整体での正しい筋膜リリース」をわかりやすくお伝えします。
筋膜(ファシア)とは?
筋膜は筋肉を包む薄い膜で「第二の骨格」とも呼ばれ、全身を支える重要な役割を持ちます。
セーターの糸が引っ張られると全体が歪むように、筋膜の癒着やねじれが姿勢や痛みに大きく関係します。
筋膜の役割
- 筋肉の滑らかな動きをサポート
- 身体全体のバランスを維持
- 力の効率的な伝達
- 組織間の摩擦を減らす
なぜ筋膜は癒着しやすい?
- 長時間の同じ姿勢(デスクワーク・スマホなど)
- スポーツや仕事での反復動作
- ケガ・手術・炎症による修復
- 精神的ストレスや自律神経の乱れ
筋膜は繊細で、日常の小さな負担が積み重なって癒着を引き起こします。
痛い場所=原因の場所とは限らない
筋膜は全身がつながっているため、痛みのある部位と原因が違うことが多くあります。
- 腰痛の原因が足首にあった
- 肩こりの原因が骨盤の歪みにあった
- 過去の手術痕が全身の筋膜に影響していた
筋膜調整の施術内容とは?
癒着した筋膜を柔軟に戻し、本来の動きを取り戻す施術です。
施術の特徴
- 伸ばす・摩擦・圧迫の持続刺激
- 軽い炎症反応 → 40〜43℃の熱が発生
- ヒアルロン酸の粘性が下がり滑走性回復
- 筋肉ではなく筋膜を捉えて施術
筋膜調整の効果
- 痛み・コリの軽減
- 関節の動きがスムーズに
- 姿勢が改善
- スポーツパフォーマンス向上
- トレーニング効果が出やすくなる
- 自律神経の安定(頭痛・不眠・めまい等)
- 内臓機能の活性化(便秘・生理痛・冷え性等)
筋膜調整は痛い?好転反応は?
施術中の痛み
癒着が強い部位はやや痛みを伴いますが、無理な痛みはNG。刺激量は調整可能ですので遠慮なくお伝えください。
施術後の痛み
翌日〜3日ほど揉み返しのような痛みが出る場合がありますが、多くは好転反応です。
痛み止め・冷却・長風呂・激しい運動は避けるのがおすすめです。
自己流セルフ筋膜リリースの落とし穴
- 力任せにゴリゴリ押す
- 痛ければ効くと誤解する
- 長時間やりすぎる
間違った方法は逆効果になるリスクもあります。正しい施術が重要です。
整体院で行う筋膜調整の特徴
- カウンセリング・動作分析による原因特定
- 解剖学を基に施術箇所を決定
- 筋膜リリース+関節調整を併用
- セルフケア・再発防止の指導
私の交通事故・リハビリ経験から伝えたいこと
私は交通事故で手術・3ヶ月入院・2年のリハビリを経験しました。
手術後も取れない痛みの原因が筋膜の癒着や身体の歪みにあることを、自ら体験しました。
筋膜調整には「根本改善のカギ」があります。
まとめ|筋膜調整で動ける身体を取り戻そう
慢性的な痛みや姿勢不良は正しい筋膜調整で改善できます。
セルフケアで限界を感じる方、他で改善しない方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
一緒に無理なく前進していきましょう。