膝痛に効果的なトレーニングとは?
膝痛に本当に効くトレーニングの考え方|「大腿骨」と「脛骨」の滑り・転がりを整える
恵比寿のさくま整体院(接骨院併設)の佐久間です。膝痛トレーニングの本や動画はたくさんありますが、まず押さえてほしいのは「関節が正しく動く前提を作ること」です。膝の主な動きは屈曲(曲げる)と伸展(伸ばす)。このとき関節内では大腿骨と脛骨の滑り(スライド)と転がり(ロール)が協調して起こります。

1.まずは本質:なぜ“筋トレだけ”では効きにくいのか
膝の滑り・転がりを円滑にするには、大腿骨・脛骨を支える筋群(ハムストリングス・大腿四頭筋・殿筋群・ふくらはぎ・股関節外旋/外転筋など)が、タイミングよく働くことが重要。単に筋力を強くするだけでなく、「いつ・どれくらい・どの順番で」使うかが痛み改善の鍵です。
2.かんたんセルフチェック(目安)
- 椅子から立ち上がるときに膝が内に入る(ニーイン)→ 股関節外転・外旋筋が弱い/使えていないサイン。
- 段差昇降で膝前面がズキッとする → 大腿四頭筋の使い方偏重や膝蓋大腿関節へのストレス増。
- 荷重で膝が不安定に感じる → ハムストリングスや殿筋のタイミング不良の可能性。
※チェックはあくまで目安です。痛みが強い/急性期/術後直後の方は無理をせずご相談ください。
3.痛みに配慮したおすすめトレーニング5選
① ハムストリングス活性:ヒールスライド
- 仰向けで膝を軽く曲げ、かかとを床に置く。
- かかとで床を軽く引く意識で、かかとをお尻方向へゆっくりスライド。
- 膝の前に痛みが出ない範囲で10〜12回×2〜3セット。
前すべり感(脛骨が前へ)を抑え、関節の「滑り」を整える準備になります。
② お尻(殿筋群):ヒップヒンジ/モンスターウォーク
- 骨盤を前傾・背すじを保ち、股関節で曲げ伸ばし(ヒップヒンジ)。
- ミニバンドを膝上に巻き、膝が内に入らないよう横歩き(モンスターウォーク)。
ニーインの抑制=荷重時の「転がり」をスムーズに。10〜15歩×2〜3往復。
③ 大腿四頭筋:ショートレンジ・スクワット
- 椅子に浅く腰掛け、痛みの出ない浅い可動域で立ち座り。
- 膝ではなく股関節から動く意識(胸は軽く前へ、膝はつま先の向きと揃える)。
10回×2〜3セット。膝前面の違和感が強い日は可動域をさらに浅く。
④ ふくらはぎ・足部:カーフレイズ+土踏まず活性
- つま先立ち(カーフレイズ)10〜15回×2セット。
- タオルギャザーや母趾球荷重の意識で、足部の安定を作る。
足部が安定すると、膝の「ねじれストレス」を減らせます。
⑤ 体幹:デッドバグ(膝・股関節の協調性UP)
- 仰向けで膝90°・股関節90°。手は天井へ。
- 反対の腕と脚をゆっくり伸ばし戻す。左右10回×2セット。
骨盤と大腿骨の協調が高まり、膝のコントロールがしやすくなります。
4.EMSで効かせ分け:ハムストリングス活性の実例
私(佐久間)は変形性膝関節症で、体重をかけたときに痛みが出ます。脛骨が前へ行きやすいタイプのため、ハムストリングスにEMSを併用すると、痛みが8→4程度まで軽減しました(個人差あり)。
- ねらい:ハムストリングスの収縮タイミングを先に作り、脛骨の前すべりを抑える。
- 併用:上記①のヒールスライドやブリッジと相性◎。
- 注意:皮膚の違和感・疾患がある方、術後早期は事前にご相談ください。
5.継続のルールとNG動作
- 週3〜5回・各2〜3セットが目安(筋肉痛はOK、鋭い痛みはNG)。
- 痛み0〜10の主観で4以下をキープ。超える日は強度・可動域を下げる。
- 動作中に膝が内に入る/つま先より大きく前に出すのは避ける。
- 寝起き直後・長時間運動後の急な深い曲げ伸ばしは控える。
6.よくある質問(FAQ)
Q1. どの筋肉から鍛えればいい?
A. タイプにより異なります。脛骨前すべり感がある方はハムストリングス、ニーインが強い方は中臀筋・外旋筋を先に活性すると効きが出やすいです。
Q2. 痛い日はやっていい?
A. 痛み4/10以下を目安に。超える日は可動域を浅く・回数を減らす・別種目に切替。
Q3. EMSは安全?
A. 適切な部位・強度で使えば、狙った筋のタイミング作りに有効です。不安がある方は来院時にご相談ください。
Q4. 何週間で効果が出る?
A. 週3〜5回の継続で、まずは動きやすさの変化が出やすく、4〜8週で体感が安定してくるケースが多いです(個人差あり)。
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※本記事は一般的な情報提供です。痛みや既往歴は個別性が高いため、医師・専門家へご相談のうえ無理のない範囲で行ってください。